◇実りの秋◇2011.9.4

昨年末に新チームを立ち上げてから、私の目標はこの秋のYBBLだと思ってチーム作りをしてきました。

春の時点での進捗が想定よりも大分進んでいましたが、夏の成果を確認する事が出来ず、期待と不安が入り混じった秋の初戦でした。

 

例によって気合の入りすぎで深夜に目が覚めてしまい、水浴びして先発メンバーを考えているときに急にひらめきがあり、『一番T太・三番B道・四番H登』と大幅な打線の組み替えを決めました。

 

試合会場は上川井小学校。

三年前の中一サンダース時代に初めてYBBLに参加した時に戦った場所です。

あの時は、大人も子供も初めて尽くしで完全に呑まれてしまい、あっという間に連敗してすぐに終わってしまった事を思い出します。

ただ、外の大会に出て知らない相手と闘う事の緊張感を知り、その中で当時在籍していた息子がタイムリーを打って見せてくれた笑顔が今も忘れられません。

子供が卒業した今も少年野球に関わっていられる大きな要因の一つです。

この厳しい闘いに勝ち上がって、最高の笑顔を見せてくれる日を待っているのです。

 

会場に着くと、嫌でもアドレナリンが出てくるのがわかります。

試合前、子供たちにはこんな話をしました。

『みんながどう思っているかは解らないけど、俺は去年に二つのチームが合併してから、今日のこの試合の為にやってきた。だから、今日は今までに出来るようになった事を全部出して欲しい。勝敗はその後についてくる。』

 

そして、試合が始まりました。

 

先攻はTS。

先頭のT太が内野安打で出塁し、すかさず盗塁で無死2塁。ここで更に三盗を狙うもアウト。

二番、主将は四球を選び二盗を狙ってタッチアウト。

三番B道はファーストライナーで結局この回は3人で終了。

非常に嫌な流れです。

なんとか抑えてくれ!と送り出した1回の裏、先頭は平凡なショートゴロ。しかし、硬くなったショートが悪送球で無死一塁。二番が送って一死二塁。ますます嫌な流れです。

三番はピッチャーの大型選手。一目でこの選手がキーマンだとわかりました。

2−2からの5球目をジャストミート!

『やられた!』と思う間もなく猛烈なライナーがピッチャーK太に一直線。コレに何とか反応したK太でしたがグラブを吹っ飛ばれます。しかし、慌てず直ぐに拾って二塁ランナーを牽制し一塁アウト!

ランナーは動けず二死二塁。まだピンチは続きます。

続く四番の打球は詰まってサードの後方へフラフラ。

しかし、ショートH登が先ほどのエラーの分もと回り込んでナイスキャッチ!

ビックプレーが二つ出て、零点に抑えて帰って来てくれました。

みんないい顔しています。

こうなると欲しいのは先制点です。

二回は新四番H登から。

気分良く振り抜いた打球は右中間を破る二塁打。続くK太のセカンドゴロで一死三塁のチャンス。

打席には気合十分の6番R奈。

追い込まれて粘りましたが、最後は外角直球に空振り三振。

悔しさに肩を震わせるR奈に

『まだまだ!切り替えて応援しよう!!』

と声を掛け、次打者のY斗に声援を送ると、『任せろ!』と頷いたY斗のバットが鮮やかにとらえた打球は右中間を真っ二つ。待望の先制点が入りました。

その裏も先頭に死球を与えますが後続を抑えて無失点。

 

三回表は9番Y口から。

極度の緊張にガチガチの表情で残念ながら三振。1アウト。

1番T太も倒れ2アウトから主将が四球を選び、二死1塁。

3番B道がライトオーバーの2塁打で続き、二死2・3塁と追加点のチャンス。

ここで、新四番H登の登場です。

自信満々に振り抜いた打球は鋭くセンター前へ!

飛びついたショートのグラブを弾いてセンター前への2点タイムリーです!

 

ノリノリの展開は守備にもリズムを与え、この後はピンチらしいピンチも無く、終わって見れば3−0の完勝でした。

 

TS 0120000  3

鳥山 0000000  0

 

結局、出したランナーはエラーと2四死球の三人だけのノーヒットノーランでした。

 

本当に素晴らしい、文句の付けようのない試合でした。

 

 

感動しました。

 

 

人は全ての事柄について、何等かの期待をします。

期待に応えてくれると満足します。

期待を超えると嬉しくなり幸せな気分になります。

期待を遥かに超えると、感動し涙が出てきます。

 

 

君たちと一緒にこのチームを創れた事を誇りに思います。

みんなの力です。

どうもありがとう。

次はもっともっと期待しちゃうだろうな〜!

 

 

監督

岡 勝明